Common Lisp処理系「ECL」のビルド、インストール

「ECL(Embeddable Common Lisp)」という、実行ファイルを生成可能なCommon Lisp処理系があるので、インストールしてみました。
わかりにくい文章だと思いますが、一応、手順を書いておきます。

環境はUbuntu 9.10を想定しています。

必要なソフトのインストール

ECLをビルドするために、必要になるソフトがあるので、それもビルドしてインストールします。

まずは、m4をインストール

http://ftp.gnu.org/gnu/m4/ このページから「m4-latest.tar.gz」をダウンロードします。
次に、ダウンロードしたファイルを解凍します。(自分は「tar xzvf /home/ubuntu/ダウンロード/m4-latest.tar.gz」としました。)
出てきた「m4-1.4.14」というディレクトリに移動します。(「cd m4-1.4.14/」)
「./configure」でconfigureします。
「make」でビルドします。
ビルドが終わったら、「sudo make install」でインストールします。

念のため、Exuberant Ctagsをインストールする

Exuberant Ctagsは、「etags」というコマンドを利用するために必要らしいのですが、よくわからないので、念のためインストールしておきます。


まずは、http://ctags.sourceforge.net/ このページから「ctags-5.8.tar.gz」をダウンロードします。
次に、ダウンロードしたファイルを解凍します。(自分は「tar xzvf /home/ubuntu/ダウンロード/ctags-5.8.tar.gz」としました。)
出てきた「ctags-5.8」というディレクトリに移動します。(「cd ctags-5.8/」)
「./configure --enable-etags」でconfigureします。
「make」でビルドします。
ビルドが終わったら、「sudo make install」でインストールします。

ECLをビルド

まず、ECLのプロジェクトページ(http://sourceforge.net/projects/ecls/)で「Download now!」をクリックしてtar.gzファイルをダウンロードします。
次に、ダウンロードしたファイルを解凍します。(自分の場合は「tar xzvf /home/ubuntu/ダウンロード/ecl-10.4.1.tar.gz」としました。)
解凍して出てきた、「ecl-10.4.1」というディレクトリに移動します。(「cd ecl-10.4.1/」)
「./configure --prefix=/usr/local」でconfigureします。
「make」でビルドします。かなり時間がかかります。
ビルドの最後に、「[TAGS] エラー 1 (無視されました)」というメッセージが出ますが、無視しても構わないと思います。
ビルドが終わったら、「sudo make install」でインストールします。


しかし、これだけでは、ECLを実行しても、「共有ライブラリが無い」とエラーが出てしまいます。
それを解決するために、
「/etc/ld.so.conf」というファイル(sudoしないと編集できません)を編集して、「/usr/local/lib」という行を追加して、「sudo ldconfig」しておかないといけません。

確認

「ecl --help」というコマンドを実行して、ヘルプが出てきたら成功です。

ECLの使い方などはまた今度、書こうと思います。