Common Lisp処理系「XCL」のビルド

Common Lispの処理系に「XCL」というのがあるらしいので、ビルドして使ってみました。
この処理系は情報がとても少ない気がします。

Ubuntu 9.10でビルドすることを想定して書いておきます。

ビルドに必要なソフトのインストール

まず、「sudo aptitude install build-essential」で、ビルドに必要なC++コンパイラなどをインストールしておきます。
次に、「sudo aptitude install m4」で、m4というソフトをインストールします。

XCLをビルド

まずは、作業用ディレクトリを作っておきます。自分は「XCL-build」という名前のディレクトリにしました。

次に、「http://armedbear.org/」のページの、「xcl-0.0.0.290.tar.gz」をクリックしてソースコードのtar.gzファイルをダウンロードして、
ダウンロードしたファイルを作業用ディレクトリに保存しておきます。

次に、端末を起動して、cdコマンドで作業用ディレクトリに行きます。
最初に、「tar xzvf xcl-0.0.0.290.tar.gz」でファイルを解凍します。
「cd xcl」で、ソースコードがあるディレクトリに行きます。
「make」でビルドします。ビルドは時間がかかるので、ビルドが完了するまでしばらく待ちます。
ビルドが終わったら、lsコマンドなどでファイル一覧を確認してみると、「xcl」という実行ファイルができていると思います。

使ってみる

XCLは、インストールの必要がありません。ビルドして出てきたファイルをそのまま使います。
「./xcl」で、XCLを起動します。
何秒か待つと、「CL-USER(1):」というプロンプトが出てきます。
ここに、Lispのコードを入力します。
「(+ 10 20)」など、Lispの式を入力してみると、結果が表示されます。
日本語も使えるようです。

(defun 日本語の関数名 () (format t "日本語です"))

こんなコードも動作します。
処理系を終了するには、「(exit)」と入力します。